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運行管理者試験過去問題 - 平成20年度第1回(貨物)【解答・解説】

平成20年度第1回運行管理者試験(H20.8実施)-解答・解説-

【解答一覧】
問01:  問02:  問03:  問04:  問05:  問06:
問07:  問08:  問09:  問10:  問11:  問12:
問13:  問14:  問15:  問16:  問17:  問18:
問19:  問20:  問21:  問22:  問23:  問24:
問25:  問26:  問27:  問28:  問29:  問30:


1.貨物自動車運送事業法
  問1 正解:3

この法律は、貨物自動車運送事業の運営を(適正かつ合理的)なものとするとともに、貨物自動車運送に関するこの法律及びこの法律に基づく措置の遵守等を図るための(民間団体等)による自主的な活動を促進することにより、輸送の安全を確保するとともに、貨物自動車運送事業の(健全な発達)を図り、もって(公共の福祉)の増進に資することを目的とする。


  問2 正解:4

1 誤り。一般貨物自動車運送事業者は、各営業所に配置する事業用自動車の種別ごとの数の変更をするときは、あらかじめその旨を国土交通大臣に届け出なければならない。

2 誤り。一般貨物自動車運送事業者は、運賃及び料金を定め又は変更したときは、変更後30日以内に、所定の事項を記載した運賃料金設定(変更)届出書を所轄地方運輸局長に提出しなければならない。

3 誤り。国土交通大臣が標準運送約款を定めて公示した場合において、一般貨物自動車運送事業者が、標準運送約款と同一の運送約款を定めたときは、その運送約款については、国土交通大臣の認可を受けたものとみなす


  問3 正解:4

4 誤り。国土交通大臣は、運行管理者資格者証の交付を受けている者が貨物自動車運送事業法若しくは同法に基づく命令又はこれらに基づく処分に違反したときは、その運行管理者資格者証の交付を受けている者に対し、その運行管理者資格者証の返納を命ずることができる。


  問4 正解:2

2 誤り。運行管理者の職務及び権限並びに事業用自動車の運行の安全の確保に関する業務の処理基準に関する規程(運行管理規程)を定めることは、事業者の業務である。


  問5 正解:3

3 誤り。乗務前及び乗務後の点呼のいずれも対面で行うことができない乗務を行う運転者に対し、当該乗務の途中において少なくとも1回電話その他の方法により点呼を行い、所定事項について報告を求め、事業用自動車の運行の安全を確保するために必要な指示をしなければならない。


  問6 正解:1

2 報告を要しない。鉄道車両と衝突又は接触した場合には国土交通大臣への報告が必要だが、遮断機に接触しただけであれば報告は不要である。

3 報告を要しない。死者又は重傷者を生じさせた場合には報告が必要だが、「通院による30日間の医師の治療を要する傷害」は重傷に該当しないため報告は不要である。

4 報告を要しない。損害金額の大きさは事故報告規則にいう交通事故とは無関係であり、報告は不要である。


  問7 正解:4

4 誤り。事故惹起運転者に対する特別な指導は、当該交通事故を引き起こした後再度トラックに乗務する前に実施する。ただし、やむを得ない事情がある場合には、再度乗務を開始した後1ヵ月以内に実施する。なお、外部の専門的機関における指導講習を受講する予定である場合は、この限りでない。


  問8 正解:2

2 誤り。「事業用自動車の数及び運転者の数」は、公表すべき輸送の安全に係る事項として定めがない


2.道路運送車両法
  問9 正解:2

2 誤り。臨時運行の許可の有効期間は、特別な場合を除き、5日をこえてはならない。


  問10 正解:3

3 誤り。指定自動車整備事業者が交付した有効な保安基準適合標章を自動車に表示している場合は、自動車検査証を備え付けていなくても、当該自動車を運行の用に供することができる。


  問11 正解:1

1 誤り。事業用自動車の定期点検整備は、国土交通省令で定める技術上の基準により3ヵ月ごとに行わなければならない。


  問12 正解:2

2 誤り。自動車に備える走行用前照灯及びすれ違い用前照灯の灯光の色は、白色であること。


3.道路交通法
  問13 正解:1

1 誤り。路側帯とは、歩行者の通行の用に供し、又は車道の効用を保つため、歩道の設けられていない道路又は道路の歩道の設けられていない側の路端寄りに設けられた帯状の道路の部分で、道路標示によって区画されたものをいう。


  問14 正解:4

4 誤り。車両等は、横断歩道等に接近する場合には、当該横断歩道等を通過する際に当該横断歩道等によりその進路の前方を横断しようとする歩行者等がないことが明らかな場合を除き、当該横断歩道等の直前で停止することができるような速度で進行しなければならない


  問15 正解:3

3 誤り。運転免許を受けた者に対し仮停止をするときの期間は、当該交通事故を起こした日から起算して30日を経過する日までとする。


  問16 正解:2

車両等の運転者が道路交通法若しくは同法に基づく命令の規定又は同法の規定に基づく(処分)に違反した場合において、当該違反が当該違反に係る車両等の使用者の(業務)に関してなされたものであると認めるときは、(公安委員会)は、内閣府令で定めるところにより、当該車両等の使用者が道路運送法の規定による自動車運送事業者、貨物利用運送事業法の規定による第二種貨物利用運送事業を経営する者であるときは当該事業者及び(当該事業を監督する行政庁)に対し、当該違反の内容を通知するものとする。


  問17 正解:3

3 適切でない。これは、大型貨物自動車等は通行することができないことを表す道路標識であり、車両総重量が8,000キログラム又は最大積載量が5,000キログラム以上の自動車は通行できないことを意味する。したがって、車両総重量が7,950キログラム、最大積載量が4,250キログラムの中型自動車は通行することができる。


4.労働基準法
  問18 正解:2

2 誤り。使用者は、暴行、脅迫、監禁その他精神又は身体の自由を不当に拘束する手段によって、労働者の意思に反して労働を強制してはならない


  問19 正解:4

4 誤り。生後満1年に達しない生児を育てる女性は、労働基準法で定める所定の休憩時間のほか、1日2回各々少なくとも30分、その生児を育てるための時間を請求することができる。


  問20 正解:3

3 誤り。使用者は、労働者の死亡又は退職の場合において、権利者の請求があった場合においては、7日以内に賃金を支払い、積立金、保証金、貯蓄金その他名称の如何を問わず、労働者の権利に属する金品を返還しなければならない。


  問21 正解:1

1 誤り。「労働者への周知方法に関する事項」は、就業規則に盛り込む必要はない


  問22 正解:4

連続運転時間(1回が連続10分以上で、かつ、合計が30分以上の運転の中断をすることなく連続して運転する時間をいう。)は、4時間を超えないものとすること。

※運転開始後4時間以内または4時間経過直後に30分以上運転を中断しなければならない。ただし、運転開始後4時間以内に運転を中断する場合は、少なくとも1回につき10分以上とした上で分割することができる。

1 適合していない。前半部分については、運転時間=2時間30分+1時間30分=4時間の運転時間に対し、40分の休憩を取っているので問題ないが、後半、4時間の連続運転後20分の休憩しか取っていない

2 適合していない。前半部分の連続運転時間が4時間を超えている(4時間10分)

3 適合していない。10分未満の休憩は運転の中断とならないので、2回目の休憩(5分)は運転中断時間に含まれない。したがって、運転時間4時間(3時間20分+40分)に対し、25分の休憩しか取っておらず、30分以上の運転中断をしていないことになる。少なくとも、1回目の休憩時間を30分以上にするか、2回目の休憩時間を10分以上にすることが必要。

4 適合している。運転時間=2時間40分+1時間20分=4時間
運転時間4時間以内に30分(10分+20分)の休憩を取っている。


  問23 正解:1

1日(始業時刻から起算して24時間をいう)についての拘束時間は、13時間を超えないものとし、当該拘束時間を延長する場合であっても、最大拘束時間は、16時間とすること。この場合において、1日についての拘束時間が15時間を超える回数は、1週間について2回以内とすること。

1 違反している。拘束時間が15時間を超える日が3回ある
月:8時~22時+火曜の7時~8時=15時間
 ※月曜の拘束時間は、「月曜の8時~火曜の8時の24時間の中で拘束されていた時間」となる。
火:7時~23時=16時間
 ※火曜の7時~8時の拘束時間は、「月曜の拘束時間」にも「火曜の拘束時間」にも含まれる。
水:7時~17時=10時間
木:8時~23時+金曜の7時~8時=16時間
 ※木曜の拘束時間は、「木曜の8時~金曜の8時の24時間の中で拘束されていた時間」となる。
金:7時~22時+土曜の6時~7時=16時間
 ※金曜の7時~8時の拘束時間は、「木曜の拘束時間」にも「金曜の拘束時間」にも含まれる。
 ※金曜の拘束時間は、「金曜の7時~土曜の7時の24時間の中で拘束されていた時間」となる。
土:6時~14時=8時間
 ※土曜の6時~7時の拘束時間は、「金曜の拘束時間」にも「土曜の拘束時間」にも含まれる。

2 違反していない。
月:8時~23時+火曜の7時~8時=16時間
 ※月曜の拘束時間は、「月曜の8時~火曜の8時の24時間の中で拘束されていた時間」となる。
火:7時~23時=16時間
 ※火曜の7時~8時は、「月曜の拘束時間」にも「火曜の拘束時間」にも含まれる。
水:7時~21時+木曜の7時~8時=15時間
 ※水曜の拘束時間は、「水曜の7時~木曜の7時の24時間の中で拘束されていた時間」となる。
木:8時~16時=8時間
 ※木曜の7時~8時は、「水曜の拘束時間」にも「木曜の拘束時間」にも含まれる。
金:9時~23時+土曜の8時~9時=15時間
 ※金曜の拘束時間は、「金曜の9時~土曜の9時の24時間の中で拘束されていた時間」となる。
土:8時~14時=6時間
※土曜の8時~9時は、「金曜の拘束時間」にも「土曜の拘束時間」にも含まれる。

3 違反していない。
月:8時~23時+火曜の7時~8時=16時間
 ※月曜の拘束時間は、「月曜の8時~火曜の8時の24時間の中で拘束されていた時間」となる。
火:7時~23時=16時間
 ※火曜の7時~8時は、「月曜の拘束時間」にも「火曜の拘束時間」にも含まれる。
水:9時~18時+木曜の8時~9時=10時間
 ※水曜の拘束時間は、「水曜の9時~木曜の9時の24時間の中で拘束されていた時間」となる。
木:8時~22時+金曜の7時~8時=15時間
 ※木曜の8時~9時は、「水曜の拘束時間」にも「木曜の拘束時間」にも含まれる。
 ※木曜の拘束時間は、「木曜の8時~金曜の8時の24時間の中で拘束されていた時間」となる。
金:7時~16時+土曜の6時~7時=10時間
 ※金曜の7時~8時は、「木曜の拘束時間」にも「金曜の拘束時間」にも含まれる。
 ※金曜の拘束時間は、「金曜の7時~土曜の7時の24時間の中で拘束されていた時間」となる。
土:6時~14時=5時間
 ※土曜の6時~7時は、「金曜の拘束時間」にも「土曜の拘束時間」にも含まれる。

4 違反していない。
月:8時~22時+火曜の7時~8時=15時間 ※月曜の拘束時間は、「月曜の8時~火曜の8時の24時間の中で拘束されていた時間」となる。
火:7時~23時=16時間
 ※火曜の7時~8時は、「月曜の拘束時間」にも「火曜の拘束時間」にも含まれる。
水:7時~14時=7時間
木:7時~22時=15時間
金:8時~15時+土曜の7時~8時=8時間
 ※金曜の拘束時間は、「金曜の8時~土曜の8時の24時間の中で拘束されていた時間」となる。
土:7時~23時=15時間
 ※土曜の7時~8時は、「金曜の拘束時間」にも「土曜の拘束時間」にも含まれる。


5. 運行管理者の業務に関し必要な実務上の知識及び能力
  問24 正解:2

2 適切でない。第8次交通安全基本計画においては、平成22年までに年間の交通事故死者数を5,500人以下、死傷者数を100万人以下とすることを目標にしている。


  問25 正解:4

4 適切でない。これはパークアンドライドについての説明である。モーダルシフトとは、旅客、貨物の輸送手段をより環境負荷の小さいものに転換することをいい、例えば、輸送分担率が最大であるトラック輸送の一部を輸送効率が高く、また環境負荷の小さい内航海運や鉄道輸送に切り替えることをいう。


  問26 正解:3

3 適切でない。これはフェード現象についての説明である。ベーパーロック現象とは、フット・ブレーキの使いすぎによりドラムとライニングが加熱し、その熱のためブレーキ液の中に気泡が生じ、ブレーキの効きが悪くなる現象をいう。


  問27 正解:4

4 適切でない。漫然運転や居眠り運転の原因として、睡眠時無呼吸症候群と呼ばれている病気があるが、この病気は、狭心症や心筋梗塞などの合併症を引き起こすおそれがあり、安全運転を続けていくためには早期の治療が不可欠である。


  問28 正解:3

1 誤り。これは、貨物を取り扱う際、クランプは図示の側で行わなければならないことを示す指示マークである。

2 誤り。これは、貨物を取り扱う際、この位置にハンドトラックを差込んではならないことを示す指示マークである。

4 誤り。壊れやすいので注意して取り扱わなければならないことを示す指示マークである。


  問29 正解:3

(1)停止時におけるA自動車とB自動車の車間距離:28m
距離=速度÷時間
A自動車とB自動車の速度はともに80km/hなので、停止するまでの距離も同じ。
80km/h=80,000m/h
80,000m/h÷60分=1,333m(1分間に進む距離)
1,333m÷60秒=22m(1秒間に進む距離)
A自動車がB自動車の1秒後(空走時間)にブレーキをかけたので、車間距離は22m縮まる。
したがって、停止時における車間距離は50m-22m=28mとなる。

(2)A自動車がB自動車との車間距離を3m残して停止するための車間距離:47m
A自動車がB自動車の急ブレーキに気づくのがさらに1秒間遅れたので空走時間は2秒間になる。A自動車がB自動車の2秒後にA自動車がブレーキをかけた場合、両車の車間距離は22m×2=44m縮まる。
車間距離を3m残すための当初の車間距離をXmとすると、Xm-44m=3mなので、44m+3m=47mである。


  問30 正解:1

(1)往復の平均速度:55km/h
速度=距離÷時間
往復の距離=110km×2=220km
往復に要した時間=1時間40分+2時間20分=4時間
往復の平均速度=220km÷4時間=55km/h

(2)往復の燃料消費率:4.4km/L
燃料消費率=距離÷燃料消費量
往路での燃料消費量=110km÷5.5km/L=20ℓ
復路での燃料消費量=45L-20L=25L
復路での燃料消費率=110km÷25ℓ=4.4km/L


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