運行管理者試験過去問題 - 平成24年度第1回(貨物)-解答・解説-
平成24年度第1回運行管理者試験 -貨物-(H24.8実施)-解答・解説-
問24 正解:適-4 否-1,2,3
1 適切でない。酒気帯びの有無について確認を行う場合には、運転者の状態を目視等で確認するほか、当該運転者の属する営業所に備えられたアルコール検知器を用いて行わなければならない。アルコール検知器が故障により作動しなかったからといって、前日の飲酒の有無についての報告、当該運転者の顔色、呼気の臭い、応答の声の調子等による確認だけで乗務させるのは不適切である。
2 適切でない。乗務後の点呼において酒気帯びの有無を確認する際にも、乗務前と同様に、運転者の状態を目視等で確認するほか、アルコール検知器を用いて行わなければならない。
3 適切でない。点呼は対面で行うのが原則であるが、「運行上やむを得ない場合」は電話その他の方法にて行うことができる。しかし、「運行上やむを得ない場合」とは、遠隔地で乗務が開始又は終了するため、乗務前点呼又は乗務後点呼を当該運転者が所属する営業所において対面で実施できない場合等をいい、車庫と営業所が離れている場合及び早朝・深夜等において点呼執行者が営業所に出勤していない場合等は「運行上やむを得ない場合」には該当しない。
問25 正解:適-3 否-1,2,4
1 適切でない。乗務前の点呼における安全な運転をすることができないおそれがあるか否かの確認は、すべての運転者に対して行わなければならない。
2 適切でない。乗務前の点呼における事業用自動車の運行の安全を確保するための必要な指示は、すべての運転者に対して行わなければならない。
4 適切でない。乗務前の点呼における事業用自動車の日常点検の実施結果については、事業用自動車の不具合の有無にかかわらず、報告を求めなければならない。
問26 正解:適-1 否-2,3,4
2 適切でない。本肢のような場合においては、運行管理者は事業者に対し、適切な助言を行うべきである。
3 適切でない。運行管理者は、事業者により選任された補助者に対し、適切な指導及び監督を行わなければならない。
4 適切でない。運行管理者は、すべての運転手に対して、トラックの構造上の特性について指導を行わなければならない。
問27 正解:適-2、3 否-1,4
1 適切でない。高速道路の走行中、故障その他の理由により本線車道等又はこれらに接する路肩若しくは路側帯において当該自動車を運転することができなくなったときは、停止表示器材を設置して、当該自動車が故障その他の理由により停止しているものであることを表示しなければならない。車外へ出ることが危険な場合には、自動車の側方の路上などの後方から見やすい場所に置く。
4 適切でない。運行管理者は、異常気象その他の理由により輸送の安全の確保に支障を生ずるおそれがあるときは、乗務員に対する適切な指示その他輸送の安全を確保するために必要な措置を講じなければならない。本肢のように、運行経路を運転者自ら判断させるような指示は、適切な指示とはいえない。
問28 正解:3
ア ハイドロプレーニング現象の説明である。
イ スタンディング・ウェーブ現象の説明である。
ウ ベーパー・ロック現象の説明である。
エ フェード現象の説明である。
問29 正解:適-1,3,4 否-2
2 適切でない。積載物は、自動車の車体の前後から自動車の長さの10分の1の長さを超えることとなるような方法で積載してはならない(道交法施行令22条四号イ)。本択の場合、10分の1(1メートル)を超えて突出している状態なので、道交法違反となり不適切である。
問30 正解:1,2,3
4 適切でない。営業所を午前5時に出庫し、運行の途中で20分の休憩をとっても、荷下ろし先に午前9時50分に到着するということは、連続運転時間が4時間30分となり、改善基準(自動車運転者の労働時間等の改善のための基準)に違反することになる。したがって、本択は不適切である。