運行管理者試験過去問題 - 平成25年度第1回(貨物)-解答・解説-
平成25年度第1回運行管理者試験 -貨物-(H25.8実施)-解答・解説-
問18 正解2,4
1.誤り。たとえ当事者間の合意があったとしても、労働基準法上の基準を理由とする労働条件の低下は許されない。当事者間の合意の有無は無関係である。
3.誤り。使用者は、就業規則の作成又は変更について、労働組合(労働組合がない場合においては労働者の過半数を代表する者)の意見を聴かなければならない。同意までは不要である。
問19 正解3
3.誤り。使用者は、その雇入れの日から起算して6ヵ月間継続勤務し全労働日の8割以上出勤した労働者に対して、継続し、又は分割した10労働日の有給休暇を与えなければならない。
問20 正解 A5 B7 C1 D4
(1)拘束時間は、1ヵ月について(293時間)を超えないものとすること。ただし、労使協定があるときは、1年のうち6ヵ月までは、1年間についての拘束時間が(3,516時間)を超えない範囲内において、320時間まで延長することができる。
(2)1日についての拘束時間は(13時間)を超えないものとし、当該拘束時間を延長する場合であっても、最大拘束時間は、(16時間)とすること。この場合において、1日についての拘束時間が15時間を超える回数は1週間について2回以内とすること。
問21 正解2
2.誤り。労使当事者は、時間外労働協定においてトラック運転者に係る一定期間についての延長時間について協定するに当たっては、当該一定期間は、2週間及び1ヵ月以上3ヵ月以内の一定の期間とするものとする。
問22 正解3
連続運転時間(1回が連続10分以上で、かつ、合計が30分以上の運転の中断をすることなく連続して運転する時間をいう。)は、4時間を超えないものとすること。
※運転開始後4時間以内または4時間経過直後に30分以上運転を中断しなければならない。ただし、運転開始後4時間以内に運転を中断する場合は、少なくとも1回につき10分以上とした上で分割することができる。
1.適合していない。前半については、運転時間4時間(2時間50分+1時間10分)に対し、合計40分(20分+20分)の休憩を取っているが、後半、4時間の連続運転後に20分の休憩しか取っていない。
2.適合していない。前半について、運転時間4時間(3時間20分+40分)に対し、合計30分(25分+5分)の休憩を取っているが、10分未満の休憩は運転の中断とならない。したがって、5分休憩は運転の中断とならず、運転時間4時間に対し25分の休憩しか取っていないことになる。
3.適合している。前半については、運転時間4時間(2時間30分+1時間30分)に対し、合計30分(10分+20分)の休憩を取っている。また、後半も4時間の連続運転後に30分の休憩を取っている。
4.適合していない。前半については、運転時間4時間(1時間30分+1時間30分+1時間)に対し、合計30分(10分+10分+10分)の休憩を取っているが、後半、2時間40分の運転後に20分の休憩しか取っていないにもかかわらず、その後2時間の運転をしているので、4時間経過時点で30分以上の運転の中断をしていない。
問23 正解4
1日(始業時刻から起算して24時間をいう)についての拘束時間は、13時間を超えないものとし、当該拘束時間を延長する場合であっても、最大拘束時間は、16時間とすること。この場合において、1日についての拘束時間が15時間を超える回数は、1週間について2回以内とすること。
また、勤務終了後、継続8時間以上の休息期間を与えること。
・拘束時間
月:8時~21時+火曜の6時~8時=15時間
※月曜の拘束時間は、「月曜の8時~火曜の8時の24時間の中で拘束されていた時間」となる。
火:6時~23時=17時間
※火曜の6時~8時は、「月曜の拘束時間」にも「火曜の拘束時間」にも含まれる。
水:7時~17時=10時間
木:8時~23時+金曜の6時~8時=17時間
※木曜の拘束時間は、「木曜の8時~金曜の8時の24時間の中で拘束されていた時間」となる。
金:6時~21時=15時間
※金曜の6時~8時は、「木曜の拘束時間」にも「金曜の拘束時間」にも含まれる。
土:8時~18時=10時間
・休息期間
月~火: 21時~6時=9時間
火~水: 23時~7時=8時間
水~木: 17時~8時=15時間
木~金: 23時~6時=7時間
金~土: 21時~8時=11時間
拘束時間が改善基準に違反する勤務(16時間を超えている)が、火、木の2回あり、休息期間が改善基準に違反するもの(8時間未満である)が、木~金の1回ある。 したがって、選択肢4が正解となる。