運行管理者試験過去問題 - 平成22年度第1回(貨物)-解答・解説-

平成22年度第1回運行管理者試験 -貨物-(H22.8実施)-解答・解説-

5.運行管理者の業務に関し必要な実務上の知識及び能力
  問24 正解:4

4 適切でない。事業用自動車の定期点検を怠ったことが原因で重大事故を起こしたのであれば、整備管理者の責任が問われることになり、運行管理者が行った運行管理業務上に一切問題がないのであれば、運行管理者が運行管理者資格者証の返納を求められることはないと考えるのが妥当である。


  問25 正解:3

3 適切でない。無事故運転者であることを理由として、点呼時において、運行の安全確保にかかわる事項についての報告を省略することは法令違反となるばかりでなく、大事故にもつながりかねないので事業用自動車に乗務する全ての運転者に対し厳格に実施しなければならない


  問26 正解:適-2,3 否-1

1 適切でない。乗務前の点呼を省略することは適切ではない。また、点呼は対面で行うのが原則であるが、「運行上やむを得ない場合」は電話その他の方法にて行うことができる。しかし、「運行上やむを得ない場合」とは、遠隔地で乗務が開始又は終了するため、乗務前点呼又は乗務後点呼を当該運転者が所属する営業所において対面で実施できない場合等をいい、車庫と営業所が離れている場合及び早朝・深夜等において点呼執行者が営業所に出勤していない場合等は「運行上やむを得ない場合」には該当しない


  問27 正解:正-3,4 否-1,2

1 誤り。アルコール依存症は、回復しても、飲酒する限り再発しやすいので、アルコール依存症を回復した運転者に対しても、飲酒に関する指導を続ける必要がある

2 誤り。睡眠時無呼吸症候群は、狭心症や心筋梗塞などの合併症を引き起こすおそれがある


  問28 正解:2

2 適切でない。いかなる理由があろうとも過積載による運送は禁止されている。したがって、荷主からの強い要請があったとしても、それを理由にして、運転者に対し、過積載を黙認して運送するよう指示することは適切でない。


  問29 正解:3、4

1 誤り。道路標識等により最高速度が指定されていない道路における大型貨物自動車の最高速度は、「一般道路は毎時60km以下」、「高速道路は毎時80km以下」である。運行記録計の記録を見ると、一般道路の走行速度は毎時60km以下のため違反はないが、高速道路の走行速度は毎時80~90kmのため、高速道路において最高速度違反が見られる

2 誤り。一般道路の走行においては、最高速度違反が見られない(1の解説参照)。

3 正しい。高速道路の走行においては、連続的な最高速度違反が見られる(1の解説参照)。

4 正しい。ただし、運行管理者試験センターの不条理な理由により解説不可。(詳細はPDF版の解説を参照のこと)

5 誤り。走行距離は247kmとなる。


  問30 正解:(1)06時10分 (2)13時10分

(1)A営業所を出発する時間
A営業所からC地点までの所要時間=30分+20分(荷扱い)+B地点からC地点までの所要時間
B地点からC地点までの所要時間=60km÷24km/h=2.5時間=2時間30分
A営業所からC地点までの所要時間=30分+20分+2時間30分=3時間20分
9時30分が到着時刻なので9時30分から3時間20分を引いた時刻が出発時刻になる。
したがって、A営業所を出発する時間は、9時30分-3時間20分=06時10分となる。

(2)A営業所に到着する時刻
C地点からA営業所までの距離=60km+B地点からA営業所までの距離
B地点からA営業所までの距離=30km/h×0.5時間=15km
C地点からA営業所までの距離=60km+15km=75km
C地点からA営業所までの所要時間=75km÷30km/h=2.5h=2時間30分
10時40分に出発するので10時40分に2時間30分を加えたものが到着時刻になる。
したがって、A営業所に到着する時刻は、10時40分+2時間30分=13時10分となる。


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