運行管理者試験過去問題 - 平成26年度臨時試験(貨物)-解答・解説-

平成26年度臨時運行管理者試験 -貨物-(H26.5実施)-解答・解説-

5.運行管理者の業務に関し必要な実務上の知識及び能力
  問24 正解 適1,3 不適2,4

2.適切でない。運行管理者は、業務前の点呼において、乗務を開始しようとする運転者に対して事業用自動車の日常点検の実施について確認を求めなければならない

4.適切でない。事業自動車の定期点検を怠ったことが重大事故の原因であれば、その責任は整備管理者にあり、当該事故を含む運行管理業務上に一切問題がなければ運行管理者には責任が及ばない


  問25 正解 適1,2 不適3,4

2.適切。電話その他の方法で点呼を行うことができる「運行上やむを得ない場合」とは、「遠隔地で業務を開始又は終了するため、運転者の所属営業所で対面点呼が実施できない場合」等をいい、「車庫と営業所が離れている場合」や「早朝・深夜等において点呼執行者が営業所に出勤していない場合」は「運行上やむを得ない場合」には該当しないので、電話による点呼を行うことはできない。

3.適切でない。点呼については、その一部を補助者に行わせることができるが、すべてを補助者が行うことは認められていない。なお、点呼の一部を行わせる場合であっても、点呼を行うべき総回数の少なくとも3分の1以上は運行管理者が行わなければならない。

4.適切でない。肢2の説明にもあるように、早朝・深夜等において点呼執行者が営業所に出勤していない場合は「運行上やむを得ない場合」には該当しないので、電話による点呼は認められない。


  問26 正解2,3

1.適切でない。酒気帯びの有無についての確認は、必ずアルコール検知器を用いて行う必要がある。アルコール検知器が故障により作動しなかったからといって、前日の飲酒の有無についての報告、当該運転者の顔色、呼気の臭い、応答の声の調子等による確認だけで運行の業務に従事させてはならない。

4.適切でない。業務前の点呼における安全な運転をすることができないおそれがあるか否かの確認は、健康診断の結果にかかわらず、すべての運転者に対して行わなければならない


  問27 正解 1.24人 2.1人

1.本設問の条件(営業所は無休で稼働・車両は無休で稼働・運転者には週1日公休・1人1車)における必要な運転者の員数についての指針は、「運転者数≧1.2(≒7/6)×車両数」である。本設問の場合、車両数20両(被けん引車であるトレーラー10両は除かれる)なので、上記指針に当てはめると、1.2×20=24又は7/6×20≒24で24人が必要な運転者の員数となる。

2.事業者は、事業用自動車(被けん引自動車を除く。)の運行を管理する営業所ごとに、当該営業所が運行を管理する事業用自動車の数を30で除して得た数(その数に1未満の端数があるときは、これを切り捨てるものとする。)に1を加算して得た数以上の運行管理者を選任しなければならない。つまり、「{事業用自動車の数(被けん引自動車を除く)÷30}+1」で求める。本設問の場合、車両数20両(被けん引車であるトレーラ10両は除かれる)なので、上記計算式に当てはめると、(20÷30)+1≒1で選任しなければならない運行管理者の数は1人となる。


  問28 正解 適1,2,3 不適4

4.適切でない。適性診断は、運転者の運転行動や運転態度が安全運転にとって好ましい方向へ変化するように動機付けを行うことにより、運転者自身の安全意識を向上させるためのものであり、運転に適さない者を運転者として選任しないようにするためのものではない


  問29 正解 正1,3,4 誤2

2.誤り。これはフェード現象の説明である。ベーパー・ロック現象とは、長い下り坂などでフット・ブレーキを使い過ぎるとブレーキ・ドラムやブレーキ・ライニングなどが摩擦のため過熱してその熱がブレーキ液に伝わり、液内に気泡が発生することによりブレーキが正常に作用しなくなり効きが低下することをいう。


  問30 正解 1.40km/h 2.不適 3.不適

1.運行記録計の時刻の記録を見ると、運行開始が4時50分、運行終了が9時20分であり、運行開始から終了までは4時間30分であることがわかる。また、距離の記録を見ると走行距離は180キロメートルであることがわかる。したがって、運行開始から運行終了の間における平均時速は、180km÷4.5時間=40km/hである。

2.本運行では、最大積載量が6,400kgで車両総重量が11,020kgの事業用トラックを使用しており、車両総重量8,000kg又は最大積載量5,000kg以上の貨物自動車の場合、道路標識等により最高速度が指定されていない高速道路における最高速度は80 km/hである。速度の記録を見ると高速道路において80km/hを超えて走行している箇所があり、最高速度違反が認められる

3.連続運転時間は4時間を超えてはならず、運転開始後4時間以内または4時間経過直後に30分以上運転を中断しなければならない。時刻の記録を見ると、運転時間が4時間に達した時点で25分(10分+15分)しか運転中断をしておらず連続運転時間の違反が認められる


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