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運行管理者試験過去問題 - 平成23年度第1回(貨物)

平成23年度第1回運行管理者試験 -貨物-(H23.8実施)

5.運行管理者の業務に関し必要な実務上の知識及び能力

問24 運行管理に関する次の記述のうち、適切なものには解答用紙の「適」の欄に、適切でないものには解答用紙の「否」の欄にマークしなさい。

1 運行管理者が行う運行管理業務は、事業用自動車の運行の安全を確保する上で欠くことができない重要な業務である。このため、事業者は運行管理者に対して、関係法令に規定されている運行管理者の業務の的確な実施及び自社が定めた運行管理規程の遵守について適切に指導するとともに、監督を行わなければならない。

2 精密機械の運送依頼があり、精密機械運搬専用の大型トラックにより運送することとなった。運行管理者は、担当運転者に対して積荷と輸送の安全を考慮して運行する道路を指示したが、運転者は自分の判断で別の道路を通行した。

3 過積載による運送を指示したことにより、運行管理者に対し運行管理者資格者証の返納命令が出されたが、この指示について事業者は承知していなかったので、事業者として責任を問われることはない。

4 事業者が運行管理者の業務を補助させるために補助者を選任し、運行管理者に対し補助者の指導及び監督を行うよう指示したところ、運行管理者は、補助者の指導等については、他の従業員と同様に事業者の責任において行うべきものであるとして指導等を行わなかった。


問25 点呼の実施等に関する次の記述のうち、適切なものには解答用紙の「適」の欄に、適切でないものには解答用紙の「否」の欄にマークしなさい。

1 乗務前の点呼において、運転者は前日の飲酒により酒気帯び状態であると感じていたが、運転に影響を及ぼすほどではないと自分で判断し、また、運行管理者から酒気帯びの有無について聴かれなかったことから敢えて申告せず、点呼後、事業用自動車に乗務した。

2 乗務後の点呼において、乗務を終了した運転者からの当該乗務に係る事業用自動車、道路及び運行の状況についての報告は、必要がない場合は運転者から報告を求めないこととしており、点呼記録表に「異常なし」と記録している。

3 乗務前の点呼において、運転者から酒気帯びの有無について報告を求めたところ、「前日に日本酒を少量飲んだが時間がたっており、アルコールは残っていないので運転に支障はない。」との回答があったが、運行管理者は、運転者の呼気からアルコールの臭いがしたので、酒気帯び状態であると判断して乗務させなかった。

4 A営業所(輸送の安全の確保に関する取組が優良であると認められる営業所には該当しない。)の運転者による往復2日間にわたる運送業務において、初日の乗務をB営業所(同じ事業者の営業所)で終了する際の乗務後の点呼をB営業所の運行管理者が行い、点呼記録表にその結果を記録した。また、翌日の乗務を開始する際の乗務前の点呼を、前日と同様にB営業所の運行管理者が行った後、A営業所の運行管理者に異常がなかったことを連絡した。


問26 運行管理者の業務に関する次の記述のうち、適切なものには解答用紙の「適」の欄に、適切でないものには解答用紙の「否」の欄にマークしなさい。

1 事業用自動車に乗務した運転者の乗務等の記録は、運転者の日常の乗務の状況を運行管理者が把握し、過労運転の防止及び運行の適正化を図るために活用するものであることから、運行管理者は、運転者に対して所定の事項を確実に記録するよう指導している。

2 適性診断は、運転者の運転行動や運転態度が安全運転にとって好ましい方向へ変化するように動機付けを行うことにより、運転者自身の安全意識を向上させるためのものであり、ヒューマンエラーによる事故の発生を未然に防止するために有効であると考えられているので、運行管理者は適性診断結果を活用し、運転者が自らの運転行動や運転態度の特性を自覚するよう指導している。

3 運転者の健康に起因する事故を防止するため、運転者は事業者が行う医師による健康診断を受け、診断結果に基づいて生活習慣の改善を図るなど適切な健康管理に努め、また、運行管理者は、点呼において運転者が疾病、疲労等により安全な運転をすることができないおそれがないことを確認している。

4 事業用自動車の運行中に事故が発生し、事故が被害事故であると判断される場合は、運行管理者は事業者に事故があった旨を報告するが、社内の事故記録表には記録しないこととしている。


問27 運転者に対する指導及び監督に関する次の記述のうち、適切なものには解答用紙の「適」の欄に、適切でないものには解答用紙の「否」の欄にマークしなさい。

1 貨物自動車運送事業者は、無事故無違反の運転者に対しては、安全運転に関する意識が高いことから、事業用自動車の事故防止に関する指導及び監督を行う必要はないが、死者を生じた交通事故を引き起こした運転者については、事故の再発防止を図るため特別な指導を行う必要がある。

2 トラックの運転者は、大型トラックの運転をしたり、多様な環境の下で運転したりすることから、道路の状況、その他運行の状況に関する判断及びその状況における運転について高度な能力が要求される。このため、貨物自動車運送事業者は、トラックの運転者を育成するための指導及び監督を継続的、計画的に行う必要がある。

3 貨物自動車運送事業者は、運転者に対し、飲酒の生理的要因が交通事故を引き起こすおそれがあることを実例をあげて説明すること等により理解させるとともに、飲酒運転、酒気帯び運転の禁止を徹底するため、指導及び監督を行う必要がある。

4 大型トラックの運転者は、大型自動車の運転免許を受けているので、大型トラックの構造等について一定の知識を有していることから、貨物自動車運送事業者において、大型のトラックの構造上の特性について指導する必要はない。


問28 自動車運転中の人間の視覚と視野に関する次の記述のうち、適切なものには解答用紙の「適」の欄に、適切でないものには解答用紙の「否」の欄にマークしなさい。

1 前方の自動車を大型車と乗用車から同じ距離で見た場合、それぞれの視界や見え方が異なり、運転者席が高い位置にある大型車の場合は車間距離に余裕がないように感じ、乗用車の場合は車間距離に余裕があるように感じやすくなる。

2 夜間の走行中、自分の自動車のライトと対向車のライトで、道路の中央付近の歩行者や自転車が見えなくなることがあり、これを蒸発現象という。蒸発現象は暗い道路で特に起こりやすい。

3 自動車の速度が速くなるほど、運転者の視野は狭くなり、近くを注視するようになるため遠くは見えにくくなることから、比較的遠くにある障害物等の発見が遅れることがある。

4 暗いところから急に明るいところへ出ると、まぶしくて見えにくくなり、目が慣れて通常どおり見えるようになるのに時間がかかる。反対に、明るいところから急に暗いところへ入ったときは暗くて見えにくくなり、やがて目が慣れて少しずつ見えるようになる。


問29 A営業所の運行管理者が、荷主からの運送依頼に基づき、次の事業用自動車の運行に関する計画を立て、運転者に対してこれに基づき運行するよう指示をした。

<運行の計画>
〇運転者の始業時刻は8時
〇A営業所を出庫する時刻は8時30分
〇A営業所を出庫してから帰庫するまでの事業用自動車の走行距離は144キロメートル
〇A営業所を出庫してから帰庫するまでの間の事業用自動車の平均速度は時速36キロメートル(荷扱い時間等運転以外の時間は含まない。)
〇B地点で20分間、C地点で40分間、E地点で30分間及びF地点で30分間それぞれ荷扱い
〇D地点で60分間の休憩
〇運転者の終業時刻は、A営業所に帰庫(到着)してから60分経過後

 この場合、
(1)運行当日の運転者の拘束時間
(2)A営業所に帰庫する時刻を、
それぞれ解答用紙の該当する数字の欄にマークして解答しなさい。なお解答の数値に十の位がない場合は、解答用紙の十位の「0」欄をマークし、時刻の表記は24時間制とする。

H23.1-29

問30 営業用トラックの運行等に関する次の文中、(1)~(7)の下線部の記述のうち、運行管理者等の業務上の措置として、適切なものの組合せを次の選択肢(1~6)の中から選びなさい。(※法改正により一部改変)

運転者数名が、所属する営業所を早朝に出庫することから、営業所に出勤する前であった運行管理者は、(1)日頃から行っている自宅からの電話による点呼を行った。

出庫した運転者から、「運行中に交差点の赤信号に従って停車しようとして減速したところ、後続の一般原動機付自転車に追突され、この事故で一般原動機付自転車の運転者が下腿を骨折し救急車で病院に搬送されたが、自分にけがはなく自車も運行する上で問題はない。」との連絡があった。

運行管理者は、(2)当該運転者に対し、警察官の指示に従い、事故処理を行った後、運転者及びトラックに問題がなければ警察官に確認した上で、運送を継続するよう指示した。

運行管理者は、運転者からの報告を受け、(3)社内の事故記録表に事故概要を記録し、営業所の責任者に報告した。

運行管理者は、(4)運送業務を終えて帰庫した当該運転者に対し、乗務後の点呼を行い、当該事故について改めて報告を求めた。

点呼実施後、(5)当該事故に関する記録については、既に事故記録表に記録したことから点呼記録表には記録しなかった。

一方、運転者は、乗務後の点呼において、当該事故について詳細に報告したので、(6)乗務等の記録に事故については記録しなかった。

後日、事業者は、当該事故の関係者から事故の概要等を確認した上で、(7)当該事故は被害事故であると判断し、自動車事故報告規則に規定する自動車事故報告書を国土交通大臣に提出しなかった。

運行管理者の業務上の措置

(1)乗務前の点呼 (2)運送の継続の指示 (3)事故の記録等 (4)乗務後の点呼 (5)点呼記録
(6)乗務等の記録 (7)動車事故報告書の提出

選択肢

1 (1)・(2)・(3)

2 (2)・(3)・(4)

3 (3)・(4)・(7)

4 (1)・(2)・(3)・(5)

5 (2)・(3)・(4)・(7)

6 (3)・(4)・(6)・(7)


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