問29 A自動車が前方のB自動車とともに時速90キロメートルで70メートルの車間距離を保ちながらB自動車に追従して走行していたところ、突然、前方のB自動車が急ブレーキをかけたのを認め、A自動車も直ちに急ブレーキをかけ、A自動車、B自動車ともそのまま停止した。
この場合、A自動車の空走時間を1秒間として、
(1)停止時におけるA自動車とB自動車の車間距離は何メートルか。
A自動車がB自動車の急ブレーキに気づくのが更に1秒遅れた場合に、
(2)A自動車がB自動車との車間距離を3メートル残して停止するために必要な車間距離は何メートルか。
を、それぞれ解答用紙の該当する数字の欄にマークして解答しなさい。
なお、この2台の自動車の時速90キロメートルにおける制動距離は45メートルとし、空走時間が1秒の場合の停止距離は70メートルとする。
問29 正解(1)45m (2)53m
(1)停止時におけるA自動車とB自動車の車間距離
停止時におけるA自動車とB自動車の車間距離は「A自動車の空走距離」の分だけ縮まっていることになる。空走距離は「停止距離-制動距離」で求めることができるので、A自動車の空走距離は、停止距離70m-制動距離45mで25mとなり、停止時におけるA自動車とB自動車の車間距離は、70m-25mで45mとなる。
(2)A自動車がB自動車の急ブレーキに気づくのが更に1秒遅れた場合に、A自動車がB自動車との車間距離を3メートル残して停止するための車間距離
A自動車がB自動車の急ブレーキに気づくのが更に1秒遅れたのでの空走距離が25m長くなり((1)の空走距離の計算より)、A自動車の空走距離=25m×2=50mとなる。つまり、B自動車が停止した後、A自動車は2秒間分の空走距離である50m進んでから停止することとなる。
したがって、A自動車がB自動車との車間距離を3m残して停止するための車間距離は、A自動車の2秒間分の空走距離50m+停止時の車間距離3mで53mとなる。